速く走るためどのランニングシューズにしようか?
きっと一度は頭を悩ますに違いない。
客観的な数値の指標があれば判断材料として最適だ。メーカーもいろんな数値を公表してくれているし、製品のポジショニングに基づき表現もさまざま。
ランニングシューズを数値で比較をするとき、以下のような指標や要素が使われることが多いが、これらは全て「走っていない」状態の数値である。
ランニングシューズを数値で比較をする際の指標
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クッション性: シューズのミッドソールのクッション性を数値化することができます。これは、ミッドソールの厚さや素材の硬さ、柔軟性を評価することで理解できます。一般的な指標として、クッション性をスケール化した数値が存在することがあります。
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安定性: シューズの安定性は、特に足首や膝の動きを制御し、過度な倒れを防ぐ効果があるかどうかを示します。一部のシューズは、安定性を提供するための特別なテクノロジーや構造を持っています。数値化する場合、安定性を定量化する評価方法が採用されることがあります。
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重量: シューズの重量は、ランナーが持つ負担や動きの軽さに影響します。一般的に、シューズの重量はグラムやオンスで表され、軽量性を数値化するための手段となります。
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フィット感: シューズのフィット感は、足との適合度や快適さを示します。フィット感は数値化するのが難しいかもしれませんが、特定のブランドやモデルでのサイズチャートやフィット感に関する評価が存在する場合があります。
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耐久性: シューズの耐久性や耐久性指数は、どれだけ長持ちするかやどのくらいの距離を走れるかを示します。耐久性は、履き始めから一定の距離または時間が経過した際のシューズの状態をテストし、評価することで数値化することができます。
一方、速く走ることを考えると、ランニングシューズで「走っている最中」に計測した数値があると説得力がある。とはいえ、走っている最中の値は、その計測条件次第で随分変わってしまうので、ここでは可能な限り計測時の条件を統一した。
全て新品でとはいかないまでも、マジックスピード3とメタスピードエッジ+は、ほぼ新品に近い状態である。
計測時の条件は以下の通り。
計測手段:Germin 745 + Stryd
計測場所:織田フィールド
計測時ペース:4:00/km
計測者体重:59kg前後
計測対象シューズ 計測時の走行距離(km)
マジックスピード2 800km
マジックスピード3 100km
メタスピードエッジ+ 10km
計測結果
走っている時のスピードは
で決まる。
これをみると
同じペースで走っている際の Power(W)の比較では
マジックスピード2 ≒ マジックスピード3 > メタスピードエッジ+
であり、メタスピードエッジ+なら、同じペースでもより小さいPowerで走れると言えそうだ。
Cadence(rpm)を比べてみると
マジックスピード2 ≒ マジックスピード3 > メタスピードエッジ+
なので、メタスピードエッジ+がケイデンス低くても同じペースを維持できている。
ということは、メタスピードエッジ+であればケイデンスをあげられる余地があり、より速いペースを維持できる可能性があると言えそうだ。
Stride Length(m)を比べてみると、
マジックスピード2 ≒ マジックスピード3 = メタスピードエッジ+
であり、同じペースの時はStrideはほぼ同じ。これは計測者が同一なのだから当然なのかも。
同じペースで走っている際の LSS(kN/m)の比較では
マジックスピード2 < マジックスピード3 ≒ メタスピードエッジ+
であり、より大きいLSSで走れているのがマジックスピード3とメタスピードエッジ+といえる。
同じペースで走っている際の GCC(ms)を比べてみると
マジックスピード2 > メタスピードエッジ+ > マジックスピード3
なので、地面との接地時間でいうとマジックスピード3が最も短く、クイックに反応している感じ。
Stress (RSS)を比べると
マジックスピード2 > マジックスピード3 > メタスピードエッジ+
なので、メタスピードエッジ+なら、距離が長くなるほど身体へ蓄積される負担(Stress)も小さくて済むと言えそうだ。
赤字下線部分は、フルマラソンのような長い距離を、少しでも省エネで速く走りたいときには重要なポイントとなりそう。
ということで、私のフルマラソンレース用のランニングシューズはメタスピードエッジ+に確定!楽しみだなー