Take Action

50歳からはじめたフルマラソンでサブスリーを目指す。

RSB、LRS、SRS とは(Power Center のアップデート)

f:id:kensuke_jp:20201106075510p:plain

現在Power Centerは進化中

 

パワーメーターで取得したデータを集計・分析するツールが非常に重要なのだけど、Strydを使っている人なら必ずお世話になるPower Centerにアップデートが入った。

大幅なアップデート自体は2020/2月におこなわれていたのだが、その後も進化中。

 

You are going to love this update because you will be:

- a smarter data analyst that has fun discovering new insights about yourself in your data

- a faster racer who executes your A-races armed with perfect knowledge of your capabilities

- a methodical trainer who can optimize your daily training plan in pursuit of your running goals

 

 

まず目を通すべきリンク

support.stryd.com

 

 

 

とてもありがたいアップデートはこれ。

 

PowerCenter用語としてRunning Stress Balance(RSB)がある。

Running Stress Balance(RSB)はこれまでもグラフ化されていたが、そこに

Long-term Running Stress(42-Day Avg

Short-Term Running Stress(7-Day Avg

も一緒に表示されるようになった。

 f:id:kensuke_jp:20201106081830p:plain

 

このグラフの意味するところは、Training peaksのPMCでいうところのTSS、CTL、ATL、TSB と同じ意味合いなので、Training PeaksのPMCに慣れ親しんでいる人ならすぐに理解しやすいかと。

 

 

 

Running Stress Score(RSS)とは

ランニングにより身体にあたえた負荷を数字化したもの。

Critical Power にて、1時間走ったときのRSSが100になる。

週単位・月単位での、ランニングにおける運動強度とボリュームを把握するのに役立つ。

 

 直近12週間のRSSを、1週間単位で集計されたもの。

10月からしか走っていないことがもろバレ。

f:id:kensuke_jp:20201106085244p:plain



 

 

Running Stress Balance(RSB)とは

現在の調子(Form)を判断するための指標で、自分の体力(Fitness)と疲れ(Fatigue)のバランスから算出されている。この数字によって、今はトレーニングのしすぎで身体がつかれているのか、まだまだトレーニングできる状態なのか、調子が上がってきているかを判断することができる。

 

Long-term Running Stress(LRS)とは

自分の体力(Fitness)を表す数字。過去42日間のトレーニングによるRunnning Stress Score(RSS)を元に算出されるものであり、それより以前のトレーニングは考慮されない。

 

Short-term Running Stress(SRS)とは

自分の疲れ(Fatigue)を表す数字。過去7日間のトレーニングによるRunnning Stress Score(RSS)の平均値を元に算出されるもの。

 

 

ちなみに、

現在の調子(RSB)=体力(LRS) - 疲れ(SRS)

 (TSB= CTL - ATLなので)

 

 

 

現在の調子(RSB)の数値から、どういった状態にあるかを判断することができる。

 

Overreaching  -45 〜 -40

強度の高いトレーニングをしすぎの状態。回復するために休息をとったほうがよい。

 

Cautionary       -40〜 -25

強度の高いトレーニングを積んで「体力」を向上させようとしている状態。この状態が続くとオーバートレーニングに陥る可能性がある。

 

Productive  -20〜 -10

レーニングにより「体力」が向上している状態。

レーニング時期にはこの状態になりやすく、トレーニング後に適切な回復をすることで、体力の向上に貢献する。

 

Maintenace      -10〜 5

重要なレースにむけて「疲労」を抜いて「体力」を回復させている状態。

シーズン中の休息の週やレースにむけたテーパリングの時期に現れる。

 

Performance      5〜25

レース直前で「体力」が充実した状態。ベストパフォーマンスを発揮しやすい。どの値付近でベストパフォーマンスが出やすいかは個人差がある。

 

N/A                      25〜45:

あまり練習をしておらず、休息している状態。

シーズン終わりの移行期間や怪我で休養を強いられた場合などに現れやすい。

 

 

 

PowerCenterではランニングに特化した測定項目も見れるので、それらと合わせてより全体俯瞰と詳細の確認がしやすくなったといえる。

 

 1回のランニング単位で見れる項目(Metrics)

ランニングに特化した項目がいろいろあるが、パワーに関する項目としてIntensity Factor(IF)とかNormalized Power(NP)を、その時のCritical Powerをベースしてくれるようになれば最高なんだけど・・・期待してます!Power Center開発チーム

f:id:kensuke_jp:20201106090807p:plain



個人的にはこの中で気にして見るのは、

Power

Cadence

LSS

Form Power Ratio

Groud Time

Stride Length

Vertical Oscillation

 

シューズやランニングフォームを変えることによりどう数値が変化していくかを見る感じかな。