この方ならフルマラソンのレースにおける目標タイムは 1:59:59 ですかね?
ですね。
レースにはじめて出るとなれば、目標タイムをどうするべきか悩むところ。
そんなときはこれ!
目標タイムの算出式
Our new formula is super simple: to calculate your time T (in seconds) you should just enter your TP (in Watts), your body weight m (in kg) and the distance d (in meters)!
シンプルな式で、各値の意味するところは以下の通り。
体重もちゃんと変数に入ってます(^^)
d:Distance レースの距離(m)
TP:Target Power ターゲットパワー(W)
m:Body Weight 体重(kg)
このとき重要なポイントは
TP(Target Power)をどう設定すべきか
であり、どう算出すればよいか悩ましいところ。
Stryd アプリを使うことで、普段の走行ログからFTP(=Critical Power)を自動的に算出することができるし、目標とするレースのDistanceと体重を入力することで、
最適なTP(Target Power)を自動的に算出してくれる。
ありがたい!
その算出ロジックは、Strydアプリのみぞ知る(^^)ではなくて、下記出典情報をみればその考え方を理解することができる。
ランニングに必要なPower(W)には以下の3つの要素が含まれていて、Strydではこれらを計算した結果としてPowerに反映している。
平坦を6:00/kmペース(180W前後)で走っていても、
ちょっとした登り坂になると、同じペースでもPowerは200W前後まであがるし、
下り坂になると、同じペースでもPowerは160W程度まで下がる
ことがある。
Pr: Running resistance ランニング抵抗
Pc: Climbing resistance 斜度抵抗
目標タイムの算出例
FTPが256 W(Target Powerは243 W)体重58kgの人が、ハーフマラソンを走るとすると
d = 21098 m
TP = 243 W
m = 58 kg
なので
1.04 × 21098 ÷( 243 ÷ 58)= 5237(s)= 1:27:17
上記の算出式に従うと
ハーフマラソン(TP 243)では
体重が 1kg 軽くなると(58kg → 57kg)
タイムは 126秒 縮まる (5273秒→ 5147秒)
体重が 1kg 軽くなると(58kg → 57kg)
タイムは 194秒 縮まる (11018秒→ 10828秒)
ちなみにFTP(=CP)に対するTPの設定の目安は、
- 5km 104%CP
- 10km 100%CP
- ハーフ 95%CP
- フル 88%CP
とのこと(Stryd Training Plansの計算ロジックより)
レース距離が長くなると、TPも下がっていく。
自分のFTP(=Critical Power)と体重(kg)がわかっていれば、W/kgはすぐに算出できるので、下表で簡単に目標タイムを想定することもできる。
こう考えると、体重の変化ってタイムへの影響がでかい。
この表によると、
フルマラソンを2:00:00以内で走るにはTP 約6.1 W/kg 以上で走り続ける必要あり。
INEOS繋がりでいうと、クリス・フルームさんは 6.17W/kgほどです。41分ですが。
Team Sky release Chris Froome’s power data | Cyclist
どっちもバケモンだ。。。
TPと目標タイムの目安
近い将来、Strydアプリの機能(Race Power Calcurator)にもアップデートが入るそうなので楽しみにしておきたい。
出典
レースの目標タイムとTarget Powerについて
参考情報
第1弾 サイエンスチームのサポート
第2弾 コース設定の影響