憧れのラルプデュエズ(Alpe d'Huez)を走ってきました!
自転車乗りたるもの、一度はラルプデュエズに登るべし
ということで、フランスの旅行先は迷うことなくラルプデュエズの麓にあるブールドアザン(Bourg d'Oisans)に決定!
ブールドアザンは何度もツールドフランスのコースになっていてラルプデュエズは当然徒歩圏内
たった2日間の滞在期間だったが、
総走行距離 220km
獲得標高 6000m(!)
という、日本でなかなか出来ない経験になった。
情報源
エアーフランス エールフランス航空 | 航空券 予約・空席照会・運賃案内
TGV http://www.raileurope-japan.com/train/tgv-790
路線バス https://www.alpedhueznet.com/buses
宿泊 Booking.com: 1,038,794 hotels worldwide. 104+ million hotel reviews.
バイクレンタル http://bike-oisans.com/en/cycling-oisans/rental-repairing-road-bike-shop
移動(羽田→パリ→グルノーブル→ブールドアザン)
日本→パリは、羽田発のエアーフランスの直行便で11時間程度。
パリーグルノーブルは TGVの直通列車で約3時間
(乗り換え有りだと4時間近くかかるものもあるので要注意)
値段は、片道 108Euro だった。
グルノーブルーブールドアザンは、路線バス(3000系が本数多め)でていて、1.2時間程度
重要なことは、路線バスは曜日のよって発着便数が大きく異なるため
リンク先でちゃんと予定表を入手し、行きと帰りのどれにのるかを決めておくべき。
特に、土日のブールドアザン→グルノーブルの便が(Vacation Seasonでないと)土日は極端に少ない
私の場合
金曜の夜にブールドアザン入りして、
日曜の昼にはブールドアザンを出発する
パターンだった。
(日曜の夜にパリ発の便に間に合うように移動するため)
宿泊
今回お世話になった宿は、Booking.comで探した格安の宿
La Marmotte De La Meije (フランス Le Bourg-dʼOisans) - Booking.com
ブールドアザザン中心街の宿は売り切れていたので、徒歩で20分ぐらいある郊外の宿だった。
とはいえ、一泊50 Euro程度という格安料金と、チェックアウト時間がかなり融通がきくことを考えると随分お得感はあった。精算は当然クレジットカードが使える。
注意点としては
・シャワーしかない(有料ジャグジーはあったが水着必要)
・洗顔料・シャンプーは持ち込まないといけない。
・朝食(6 euro)・夕食(20euro)は、前日までに注文が必要
バイクレンタル
今回調査の際に一番時間を費やした気がする。
フランスのバイクレンタルはいろいろあるものの、ブールドアザンでやっているになかなか当たらずどうしようかとかんがえていた。
BIKE SHOP CYCLING - CYCLES ET SPORTS
ここは文句なしにお勧め。
ピナレロとBMCが中心だったが、ハイエンドからエントリーモデルが揃っている上、e-Bikeのたぐいも結構モデルがそろっていた。
脚力・財力に合わせてきっと合うものが見つかるはず。
基本は、モデル・サイズを指定すればよいだけの楽ちんオーダー。
ペダルはお好みを伝えると準備してくれる(SPD-SL)
スプロケのチョイスもオーダーすればできたかもしれないが、
フロント 50-34
リア 11-27 (確認しわすれてたが巨大だったので)
という、脚に優しい設定。
この設定は、アルプスの山々で効果を発揮してくれた。
今回のコース
30 bicycle touring routes in Oisans | Bike Oisans
親切にもインターネットでコースガイドを提供してくれている。
現地でも手に入る冊子のPDFもダウンロード可能
http://bike-oisans.com/noewp_telechargements/!/dl_id/6/titre/guide-cyclo
自分の場合は、現地で手に入る無料の冊子でコース・プランを練っていたが、非常にわかりやすくかつ的確なアドバイスが記載されているので手にいれておくと安心。
冊子の中に含まれるコース:19種類
距離:22km〜177km
想定時間:1h15〜8h
ちなみに、想定時間の算出方法が、
平地は28km/h
登りは11km/h
という、結構なペース設定。
※これが結構なペース設定かどうかは、是非一度走って評価してみてください。平地はまだしも登りは辛いはず。
土曜日はこのコースを選択
La Marmotte (n° 15) | Bike Oisans
La Marmotte という、毎年夏頃開催されるイベントで使われるコースと同じ。
ブールドアザンから、グランドン峠、テレグラフ峠、ガリビエ峠、ラルプデュエズとツールでお馴染みの場所を全部通過するいわゆる「全部載せ」状態。
距離:177km
獲得標高:5016m
想定時間:8h
自分は夕食時間までに戻ってくる必要があったので、最後のラルプデュエズだけスキップしてこんな感じだった。
距離: 160km
獲得標高:4000m
時間: 9h30(10:00〜19:30)
写真もパシャパシャとりつつ、昼食で1時間は休憩したからこんなもんでしょ(負け惜しみ)
ガリビエ峠からあとの標高データがおかしなことになっている・・・サイコンが気圧変化についていけなかったのか!?
ブールドアザン〜グランドン峠
ブールドアザンからD1091の平坦路をくだっていく。広大な景色に圧倒されちょっと興奮気味。しばらくするとD1091からD526へ右折する。
最初Allemontまでの緩やかな登りだが、グランドン峠を目指すサイクリストも多く、自分が登っている最中に何人も追い抜いていく。
追い抜く際は「ボンジュール」と声かけていくことに。相手はフランス人とは限らないが、同じ自転車を楽しむものとしてこういうコミュニケーションがあると嬉しいもの。
Allemontを過ぎると本格的な登りが始まるのだが、フランスを舐めてました。
最初の峠といってもいきなり標高差1200m以上なので、登っても登っても頂上につかない。。。
Grand Maison湖が見えるとあと少し。湖の周りに見える山々の大きさも半端無く、これがフランスかと感動する。
D526-D926-D927と登り続けて、漸くグランドン峠にたどり着いた。
登ってくる最中に路上に文字があって、グランドン峠に近づいている感を盛り上げてくれていた。
頂上まで登ったぞー。写真撮影のためヘルメットは後ろにおいておいた。
※余談ですが、旅行者向けの写真サイトのカメラマンが途中に待ち構えていて写真をバシャバシャ撮ったあとURLの書いてあるカードをくれます。
グランドン峠〜 Saint-Étienne-de-Cuines
グランドン峠からはD927を一気に下っていくのだが、下っても下ってもまだ続くの?というレベルの長さの下り。こんな景色のところ、走ってみたいでしょ?
下りの途中でどこかのライダーに抜かれたが、いいペースメーカーとばかりにくっついて降りていった。ちらちら後ろを気にしているものの私が全く離れないのであっちもペースを上げる。するとこっちもペースをあげてくっつく。最終的にはあちらが途中離脱するまで、なが~く退屈になりがちな下りを面白く過ごせました。
サンクス、見知らぬ人!
Saint-Étienne-de-Cuines〜テレグラフ峠
Saint-Étienne-de-Cuines で、D927からD74へ右折。ここは見落としやすいかも
土曜日にも関わらず(!)ここの交差点ではレストランがちゃんと営業していて、お腹が空いていたし食べたかったのだが、もう少しいけば補給食手に入るでしょと甘く考えてスキップしたのが大間違い。
この先、St Michel de Maurienne まで食べ物屋に出くわせず水もなくなり、危うくハンガーノックでリタイアになりそうになった。
D74をひた走るとD1006にぶつかるので、右折してD1006を走っていく。
さきほどの右折ポイントの目の前に、2015のツール・ド・フランス 18ステージのこの峠もありました。崖をうねうね道が登っているでしょ?
D1006に入るとあとはほぼ平坦&まっすぐ。あとxkmでレストラン という看板が見えて喜んでいると、土曜日なのに休んでるんだよ、フランスは(怒)。
水も食料もなくなりかなりヤバイ。。。リタイアか!?
結局、St Michel de Maurienneまで走り続けて、ようやくCarrefour Marketがありました!水と食料を買い込み遅めの昼ごはん。いやー助かった〜
昼ごはんを終えて、14:00には出発。
D1006から右折してD902を走りいよいよテレグラフ峠、ガリビエ峠へ向かう(ドキドキ)。
看板には「ガリビエ峠まで34km」って書いてあるので、ここから約3時間はかかるなぁと計算しつつ走り出す。
まずはテレグラフ峠に向かうのだが、登りがダラダラと続く感じ。しかも眼前に開けた光景が目に入るわけでもないので、山の中を登るだけ。
途中道路脇に大きなゴミ箱があることに気がついた。自転車乗りながらでも十分投げ入れられる大きさなのであれは便利かも。
とはいえ、水不足&空腹だった際のダメージは大きく、食事をしたもののなかなかペースが上がらない。テレグラフ峠につくまでに何人かのライダーに抜かれた。
テレグラフ峠についたぞ〜!
峠のお店で水を購入し再び下り出す。ここからの下りは短めだけど左右の渓谷の深さは半端ない。ころっとおちたら500mぐらいは滑落できそうな!?
下りで道の端っこを通るのが怖いとおもったのは初めてかも
下りきると、いかにもスキーリゾート地という感じのValloireに到着。夏だからあんまり人いません。。。
すぐに、ガリビエ峠にむけた登りに入る。この辺で結構なペースのサイクリスト4名ほどに抜かれたが、この時間からガリビエ峠に向かうとなると、私が最終通過者になりそうな気配。。。。一抹の不安
ガリビエ峠の登りは平均8%以上と結構斜度がきつめ。ご丁寧に「ここの斜度はx%」という立て看板まである。
ここでレンタルバイクの大きめのスプロケットが役に立った。
脚を回すことに専念しつつも、グランドン峠に近づくにつれて素晴らしい景色が開けてくる。それとともに、何故か頭上に雨雲も広がってきてポツポツ降り出した。気温も一気にさがって10℃あたり。まだまだ登るのでさらに寒くなること間違い無し。
冷たい雨と空腹で、素晴らしい景色が周りにあるのに全然楽しめない。
暫くいくと、小さなチーズ屋さんがあった覗いてみる。営業時間は18:30までなので間に合った!今18:00なので中に入って、コーラと水を即購入。
(あとで知ったがここのチーズは美味しいことで有名らしい。そこまで頭が働きませんでした)
峠まであと4km の看板がでてきて、おおーやった〜!!とおもっていたが、山頂までの道もみえていて、結構な斜度を登らなきゃいけないことが確定。これは精神的に嬉しくない(><)。
これは山頂から登ってきた道を振り返ったところ
最後の力を振り絞って漸くガリビエ峠に到着!
当然まわりに誰もいないので、人生初のセルフィーを撮ったところで携帯電話の電池もお無くなり。
ちなみにこのとき時間は18:30 気温は 5.8℃
本日の最終走者
ガタガタ震えながらブールドアザンまで下るだけ。
路面もキレイだし、晴れていたら最高の下りだろうなーとおもいながら下っていた。
でも今は雨だし寒いし暗いし、こんな苦行は他で経験できないよなーと思いつつ。
およそ40kmのダウンヒルを終えて漸く、ブールドアザンに着いた。
なんとも言えない満足感と充実感。
次来るときはもっと食料を持って移動しよ。
あとはスタート時間は8:00ぐらいが丁度いい気がする。
絶対リベンジしてやるぜー