これ見ると、「今年も来たよ!」って気がする。
僕がこのゲートをくぐることはないんだけどね。 :-p
佐渡で開催される人気の高い大会であり、エントリーしても抽選に通らないと出られない。春先に申し込み参加できることになったので、7月のニセコクラッシックが終わったあとは、TTバイクでZwiftトレーニングしてきた。
Zwiftのおかげで、8月は外に出て走ったのは一回きり。
便利な時代になったもんです。
天気
晴れの予報。
気温は最低は23℃ 最高は29℃、風は西南西の風が2〜5m。
間違いなく暑くなりそうなのと、昨年と風向きが真逆なので、バイクパートは難儀するにちがいない。
リザルト
毎年1つずつステップアップして、漸くたどりついた。
Rタイプ(リレータイプ)
順位: 1位
タイム: 5:10:41 (バイクパートは6秒差の2位・・・orz)
http://www.scsf.jp/triathlon/_userdata/19r-result.pdf
レース当日のタイムライン
4:15 起床→バイクの最終チェック
4:30 朝食
5:00 宿出発
5:30 レース会場到着、受付へ
7:30 スイムスタート
8:01 バイクスタート
11:09 ランスタート
12:40 ゴール
- スイムスタートは7:30
- バイクスタートは8:01
- スタート〜水津AS(36km)
- 水津AS〜小木AS(79km地点)
- 小木〜ゴール(108km地点)
- ランスタートは11:09
- 走行データ
- 次回に向けた改善点
結果考察
コースとその標高(BタイプおよびRタイプは同じ108km)
スタート前の準備が何より大事。
- 3時間出力持続できるポジションに最適化しておく。
- 3時間を、どこでどのように走るか戦略を立てておく(気温・風向き・補給ポイントも重要なファクター)。
- 走行時に機材トラブルが起きないように、スタート前に機材の最終チェックをおこなう。
- エントリーリストを見て、チェックすべきチームのゼッケンを覚えておく。
朝食は宿でしっかり取る。ご飯は美味しいのでおかわり。
補給食は以下のもの。水は足りなくなる前にAS(Aid Station)で貰う予定。
- 水 ロングボトル x 2
- 井村屋 スポーツようかんプラス x 3
- メイタン サイクルチャージカフェインプラス200 x 3
- メイタン 2Run x 1袋
- Mag-on 1袋
※結局、スポーツようかんプラス1本とMag-onは余った。
トラブル対応のため搭載するのは以下のもの。
途中でパンクが考えられるので、パンクの修理機材をドラフティングボックスにいれておく。我ながらナイスなアイデアだと思ったのは、軍手の指のところに金属のものを1つずつ入れておくと、収納時にガチャガチャせず、取り出しも「指」単位でできる。ドラフティングボックスの蓋は、すべてをパッキングした後にビニールテープで止めておいて走行時に外れないようにする。
レース会場に到着したらバイクラックにバイクをセットし、その後、3人揃って受付へ。腕にボディーマーキングしてもらい、ジャージの袖を下げると隠れちゃう。
アップを兼ねて、腿上げしてみたりエアペダリングやって、身体がある程度ほぐれたら、レースに備えて集中することに。
マジ緊張してきた。
スイムスタートは7:30
Bタイプ とRタイプは同時スタート。
そのBタイプのゲスト参加者として、元オリンピック代表の松田 丈志選手が今年も出ていた。
うちのスイム担当は、スイム2kmを30分で終了。
どれぐらいすごいかというと、同時スタートのメンツ(760名近く)の中では、トップでスイムアップした松田選手のすぐ後の2位。他は選手達はまだまだ海水を堪能中。
(同時スタートではないが、現役バリバリな全日本選手権のスイム記録と比較しても3位に相当)
グッドジョブ!
バイクスタートは8:01
今回もバイクのステム上に自分が意識すべきポイントを書いた紙を貼っておいたので、周りに惑わされずバイクパートをトップで帰ってきたいところ。ここで後続とは差を広げたい。
ただ、今日の風向きは昨年とは反対だし、水津から小木までの海岸線はずっと向かい風の予報なので、流石にバイクパートのベストタイム更新は難しいかな。
ステムの上に貼ってある紙をみながら、自分がやるべきことを再確認する。距離が長いのでやることも多め。
スタート〜水津AS(36km)
トランジットエリアを出てすぐにバイクに乗る。
最初はアップがてら200W付近でペダリング。この先3時間も走るわけだし脚が温まるまでは焦らない。10分ほどして脚が回る感じになったら平均パワーを上げる。
真野から東へ走り、途中から両津港へ向かって北上する感じのレイアウト。
この区間の風向きは追い風。
去年の反省を活かして、水津までは決して出力を上げすぎない(平均パワーをこまめに見る)ように注意し、ケイデンスは90rpm以上でキープで。
Bタイプの3001番(昨年のBタイプの優勝者)が自分を追い抜いたもの、ペースがほとんど同じなので、10秒以内の差をキープしたまま両津港まで。
その途中、全日本選手権を数名と松田選手をパスした。
このときは 「松田さん、頑張ってください!」と声援を送る余裕すらあった(^^)。
両津港を右折して少しアップダウンを過ぎると結構向かい風が強くなる。ここから自分のペースを守る走りに徹する。ペース走したいときにパワーメーターは本当に役立つ。
わずか 10W 平均出力が違うだけでもZone4に突入してしまう可能性があり、Zone4では3時間の長丁場は持たない。
3時間持続可能なZone 3において、アッパーリミットのギリギリをキープ続けるには、パワーメーターを見つつ、体の異変に対処しながら微調整して走るのが一番。
短めの登りは、まだ序盤だしつい踏み込みがちになるが、短時間でもZone 5にいれちゃうと後半に疲れがたまるだけなので、Zone 3の範囲でペースを守りつつ登る。
結局は体力マネージメントが、トータルタイムの短縮に繋がるので、今は体力マネージメントに注意しながら走るとき。
日差しが強くなり気温が上昇してきたので、水分補給はこまめに行う。
水津AS〜小木AS(79km地点)
水津ASはスルー。
今の暑さなら、ボトル2本で1.5時間は行ける。
このあたりは平坦基調だが向かい風区間。しかも左側は海なので遮るものが全くなく、もろに風を食らう。絶対出力が高い人の方がここは有利だが、非力な自分はエアロに姿勢を保ちつつ、少しでも小さい出力で前に進めるよう工夫する。
出力が落ちないように、スタートして1時間を経過したところから補給食(ジェル等)を30分おきに取得し始める。目を覚ます意味でも、カフェイン入りのメイタンから取得することに。
暑さのせいかもしれないが、心拍が少し高めな気がする。
ケイデンスが100rpmを超えると心拍が170bpm近くまでいってしまい、自分の心拍のアッパーリミットに近づくので、あえてケイデンスを90rpmちょいになるようギアを調整し、心拍を160bpmあたりまで下げる工夫をする。
パワーメーターの出力はこまめにみてZone3のギリギリをキープしているが、向かい風なのでなかなか進まない。
とはいえ、この区間でも全日本選手権の選手を数名パスできたので、出力として問題ないレベルなのだと前向きに考えることにする。
更に気温が上がって、暑くなってきた。
オーバーヒートしないように水を飲みつつ、ヘルメットの隙間より後頭部に水を掛けて少しでも冷やすことに。
多田WS(56km地点)はスルー
この頃から補給食(スポーツようかん)を食べ始める。
この辺りでは周りに選手がおらず、目標物もないので我慢の時間帯。
2Runも1.5時間経過時に取得。
この頃から、サドルと股間が擦れて痛みが強くなってきた。痛みが強いところを避けるようにして座る位置を替えつつ、ペダリングだけは続ける。
たまにある小さな登り区間でダンシングすることで股間の痛みが和らぐので、登りは積極的にダンシングを取り入れることに。
赤泊AS(66km地点)もスルー
水を体に結構かけていたので、かなり減ってきてはいるが、10km先の小木ASまでもつだろう。
暑さのせいなのか、ちょいちょい攣りそうな兆候が。
うーむ。
このあたりで、Bタイプの選手に抜かれた。「あれれ?追いつかれちゃった」と一瞬焦ったが、Bタイプのゼッケンを見て一安心。しかもガッチリ体型だし、自分とは真逆な感じなので納得のお見送り。
遠くに小木AS(79km)が見えてきた。
水もほぼなくなったので、体にかけることもできない。ボトルに残った僅かな水でなんとか耐え忍ぶ。
沿道の方の声援により、頑張る気力をもらいながらペダルを回す。
小木〜ゴール(108km地点)
小木ASに近づき、伝言係の人に「水〜」と伝えて漸く水をゲット。
冷たい水、サイコー!
ゲットした水を飲み、後頭部と足にも多少かけて少しでも冷やすことに。
登りに差し掛かり、シッティングでクルクルと。
登り口で昨年のライバルチーム(昨年3位)の人が応援してくれていた。
声援に対して、手をあげて応えるのが精一杯。
声援を貰えて嬉しかったものの、本当は同じレースで戦いたかったな。確かTTバイクが超高級車になってたしねー。
登りは軽いギヤで回すが、攣る直前なのでギリギリの回転と出力をキープ。今ダンシングすると一気に攣るハズ。
登り終えたあと緩やかなところで、Bタイプ2名と全日本選手権1名が、パックになって追いついてきた。
それって、ドラフティングじゃね?
皆さんに「ドラフティングはまずいよね〜」と注意したが、特に気に止める気配もなくそのまま。表彰台を狙うんなら、ルールは守ろーね。
村上ASでボトルを1本入手して、あと10kmを頑張るために気合を入れる。
村上AS後の下りを快調に飛ばして平坦区間に入ると、全日本選手1名を見つける。さっきのパックの人だ。こちらが抜かし際にギアをあげてついて来ようとしているのがミエミエだったので、「後ろについちゃ駄目よ♡」と追い抜き時にちゃんと伝えて抜いていく。
登りをいいペースで登り終えたものの、すぐ後ろでギアの音。粘るね〜。
サドテレビ ライブ映像より
長浜荘の前の坂を気持ちよく下り、最後の平坦区間へ。ここ最高に気持ちいいんです。しかもRタイプのトップというおまけつき。
最後の平坦区間を走っていると、後ろでギアチェンジの音。よく頑張って追いついてきたね。ここから少し向かい風なので、敢えて全日本選手を前に出させる。
しっかり車間を取って、そのままの状態で20秒ほど走る。
明らかに全日本選手のペースが落ちてきた。
ここぞとばかりに一気に加速し、速度が乗った状態で全日本選手をパス。
もう後ろには付かせませーん!(全日本なら一人で戦え!)
そこからは、ペースを維持して淡々と。
今年はバイクコースの終盤部分に変更があり、住宅街をうねうね走るコースになったので、最後はサイクリングペースでゴール。
ランスタートは11:09
今年もリレー1位でタスキは渡した。
あとは、後続チームが何分差で入ってくるかを確認するのみ。
やはり昨年優勝チームが2番手で来るかな?とおもっていたら、ダークホースなチームが10分差の2位でタスキを渡していた。
12分差で3位、4位がほぼ同時にタスキを渡していた。あれ?昨年の優勝チームは?
ひょっとすると、これは行けるかも!?
ここから速報サイトを見ながら味方の走りを応援。
ゴールまで時間もあるからストレッチサービスも受けることに。
うちのチーム、ランでもずーっと1位通過なのだが、後続チームとタイム差が縮まっていないかを注意。去年はランパートで猛烈な追い上げがあったからね。
Bタイプの1位、2位がゴールして、そろそろうちもゴールのはず。
でも、この頃ゴールするのは全日本選手ばかり。
スイムの仲間とも「なかなかこないね〜」と話ながら待つことに。
ゴール前のライブ映像にチームメイトが写った!
よしっ!やった〜
漸く勝利を確信。
最後は3人揃ってゴールテープを切った。
2019/09/04放送 スッキリの映像より。
スペシャリストなメンバーで頑張ってきた甲斐があった。
美味しい佐渡米が手に入るぜ!
走行データ
次回に向けた改善点
- 目標とするIFの設定(≒NPの設定)をよく見極める。
- ポジション調整を行い、ペダリングによる疲れが特定の部位に集中しないようにする。
使用機材
フレーム:Trek Speed Concept 9
フロントホイール:Bontrager Aeolus 5(Tu)
リアホイール:Corima DISK CN 2D(Tu)
タイヤ:Continental Competition 25mm
シフト:SL-BSR1
フロントディレーラー:FD-9000
リアディレーラー:RD-9000
クランク:FC-9000(50-36)with ペダリングモニター
カセット:CS-R8000(12-25)
ブレーキ:Bontrager Speed Concept integrated brakes
サドル:Specialized Power Expert Saddle 143mm