ツールドおきなわに初めてエントリーするけれど、是非とも完走したいという方はまず走る時間を取るようにすることをお勧めします。練習時間が取れれば取れるだけ完走に近づけます。
(私も初めてエントリーしたときは、源河の関門でひっかかり大変悔しい思いをしました)
●傾向
2006年以降の完走率をまとめてみました。
完走率は60%前後で推移しているといえそうです。
レース(距離) 完走者数/出走者数(完走率)
2006年(130km) 205/− ※
2007年(130km) 182/− ※
2008年(130km) 105/− ※
2009年(130km) 213/356(59.8%)
2010年(140km) 186/319(58.3%)
2011年(140km) 196/326(60.1%)
※公式の出走者数が不明のため
●完走するための必須条件
シンプルにいうと
普久川ダム2回目の登り終えた段階で第3集団までに残ることです。
2011年の完走者196名をみると、普久川ダム2回目の登り口で大きく3つの集団に分かれていました。
先頭集団 50名程度 10:44に通過
第2集団 50名程度 10:48に通過
第3集団 50名程度 10:50に通過
普久川2回目を登り終えたときに集団はばらけているものの、その後の高江のアップダウン区間で再び集結し、集団としてほぼその位置関係を保ったままゴールしています。
●対策
いろいろ要素は考えられるのですが、以下の3つを守って走れば確実にゴールが見えてきます。
1.集団で走ること
2.登りは自分ペースで走り、下りや平坦で頑張る
3.補給はこまめにとる
1.集団で走ること
140kmという長丁場をずっと単独で走って完走する人はほぼ居ません。
必ず集団でゴールを目指すこととなり、その集団の人数が大きいほど完走する可能性が高くなります。
そのためにも自分のペースで走るのではなく集団のペースにあわせられることが重要で、普段の練習から集団ペースで走ることに慣れておくことが完走への近道といえます。
2.登りは自分ペースで走り、下りや平坦で頑張る
ありがちなのはついつい登りで頑張ってしまい、下りや平坦でペースをあげられなくなるパターン。
出力計を持っていれば、平均出力の高い走りをすることがゴールへの近道といえます。
そのためにも、登りでは無理しすぎず(自分の力を登りで使い果たしてしまわない)、その後の下りや平坦できっちりと脚を回して集団として走れるようにしましょう。
3.補給はこまめにとる
レース中は忙しさのあまり補給をとることを忘れがちです。
登りの最中は補給をとるのは難しいかもしれませんが、その後の平坦区間でちゃんと取るようにしましょう。
練習において自分にあった補給ペースを把握しておくことが大事。
(自分の場合は15分〜20分おきに水分もしくは補給食を摂取していました)
練習と違って、レースでは脚が攣ることもよくあります。
脚が攣らないように電解質のものを摂取するようにしたいところです。
●効果測定
いきなり140kmを走るのはなかなか大変です。
まずは、70km〜100km程度の距離を、休憩することなく自分のペースで走りきれるように練習しましょう。アップダウンを含むコースがあれば理想的です。
効果測定するポイントとして、毎回同じコースを練習で走ることで
・より短い時間で走りきれるようになった
・全体を通じて平均心拍数が低くなった
・全体を通じて平均出力が上がった
など、以前の自分に比べてどうかを客観的に比較できる材料を集めておくことが重要です。
有る程度走れるようになったら、9〜10月頃に実施される100km程度の距離を走るレースにエントリーして、上記対策を実践して本番に備えましょう。