今年からTrainingPeaksをつかって、年間のトレーニング計画を立てることにした。
昨年トレーニングをちゃんとやっていたにも関わらず、まったく力が発揮できない状態に陥ったことがあり、トレーニング計画どおりにやることで、自分のパフォーマンスをすこしでもちゃんと把握したいと思ったのがきっかけ。
- Annual Training Plan(ATP)とはどういったものか?
- ATPのセットアップ手順(動画入り)
- セットアップ時に設定すべきポイント
- 1. Choose Training Methodology
- 2. Enter Details
- 3. Determine Training Volume
- 4. Add Events
Annual Training Plan(ATP)とはどういったものか?
ATPのセットアップ手順(動画入り)
セットアップ時に設定すべきポイント
1. Choose Training Methodology
何を軸にトレーニングプランを作るのか?を考えると、自分の正確な状態をみるにはパワー(出力)をベースに考えるのが一番確実なので、ここでは 中級者向けのTSSを選んだ。
当然のことながら、TSSを出すためにはパワーメーターが必須。
初心者向け:Duration(トレーニング時間)
中級者向け:TSS(Training Stress Score) *1 ←これを選択
上級者向け:Fitness(CTL)
2. Enter Details
1年間を通じて出るレースにおいて、優先順位をつけた上で、目標とするレースで実力が発揮できるようにトレーニング時間を配分したいところ。
Data Range:Annual Training Planの対象となる期間を入力
Periodization:トレーニング区分けを自動計算させるか、手動で設定するか
Current Fitness:Base Building期間を多めに入れる必要があるかどうか。
Recovery Cycle:リカバリー週を何週間ごとに入れるのか。
3. Determine Training Volume
1週間あたりどれだけのTSSを稼げるかという、現実をちゃんと把握していないとここに入力ができない。過去に出力ベースでトレーニングをした記録があればそれが参考になるかも。
自分の場合、頑張って1週間あたり 600 TSS 前後のため、Average Weekly TSSを600にセットしてみる。
1週間あたりのトレーニング時間にすると、10〜12時間程度が必要。
4. Add Events
1年間を通じて出るレースの開催日・レースの時間・優先順位をつけて入力する。
優先度 高 A
優先度 中 B
優先度 低 C
以上の項目を全部入れると、 ATPとして、レースにむけた1週間あたりのTSSと、そのときのFitness(CTL)を自動的に算出してくれる。
(優先度 低 C のものだと、Fitness(CTL)の算出ロジックには関係なさそう)
これを見る際のポイントは、
TSS(Completed )
Fitness(CTL)
Form(TSB)
TSS(Completed)をみると、毎週の計画通りにできているかが分かる。これが積み上がることでCTLが算出されるので、できるだけ計画通りに進めることが重要。
これまでのところ平均値を見るとTSS 550付近なので、概ね計画通りといえる。
Fitness(CTL)をみると、Actual がATPの値を若干上回っていることから、必要なトレーニングボリュームを確保してきた結果と言える。
Form(TSB)では、*2 値がプラスにあれば元気な状態であり、マイナスにあると疲労した状態にあり、Form(TSB)ATPをマイナスにセットされている部分では、通常より負荷を掛けたトレーニングを実施する必要がある。
コンディションがこの4ヶ月ほどでどれだけ向上してきたかを見てみる。
TSS 600/week ぐらいはトレーニングできており、Fitness(CTL)をみてみると
2017/1/1 Fitness(CTL) 60
2017/04/30 Fitness(CTL) 78
と、ちゃんと上昇していて、コンディションが上がってきているのは走っていても実感できる。
ただ、もう一つ上にいくためには、週当たりのトレーニング量(TSS)を増やさないとだめなので、5月以降は 700 TSS/week を目安にプランしなおして今後みてみよう。